2011-12-31

私たちが滅びうせなかったのは

2011年も大晦日を迎えることができました。
ある意味、奇跡だと思っています。


言うまでもなく、あの大震災があったからです。
直後から、次の年を迎えることはないのでは、と
この世界と自分のいのちの終わりについて
真剣に向き合う日々が始まりました。


目にも映らず、耳にも聞こえず、
この手に触れることもできない
害毒に晒されていることは否定できませんが、
それでも、こうして年を越せることに
感動と感謝を覚えています。


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昨日、映画「山本五十六」を観ました。
日本中の全員ではなかったのでしょうが、
官僚やジャーナリズムや
その身に火の粉が振りかからないと思っていた大衆が
戦争を望んでいた時。
真実に、国と人のいのちを守ろうとした軍人、
山本五十六がいました。
たった二時間の映画の中で
彼の人となりがすべてわかるはずもないのは承知です。
その上、人間である以上、
弱さがあることも否定できないことでしょう。
それでも、描かれていた山本五十六の姿には
キリストを知っていたのではと思うような
美しさがありました。


そして、「戦争」に「原発」を入れたら
そのまま今の私たちに置き換えることができそうな内容に
ため息し、焦りを感じました。


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痛みと悲しみが続き、
自分を含め、人の罪の重さを見せつけられた
この年を終えるにあたり、
タイトルのみことばを思いめぐらしています。




私たちが滅びうせなかったのは、主の恵みによる。
主のあわれみは尽きないからだ。
それは朝ごとに新しい。
「あなたの真実は力強い。
 主こそ、私の受ける分です」と
私のたましいは言う。
それゆえ、私は主を待ち望む。






あわれみ豊かな主が、
同時に正しい裁き主であることも忘れたくありません。
逆に、正しく裁かれるお方だからこそ、
あわれみを施すことができるのでしょう。
受けられるはずのなかった、
この豊かなあわれみを受けて、
新しい年、どう応えていったらいいでしょうか。
必ずやって来る終わりの日を
後悔せずに迎えたいものです。




今年も
遅れ遅れのブログを読んでくださり、
心に留めて祈ってくださり、
本当にありがとうございました。


良いお年をお迎えください。
心からの感謝とともに。


内藤容子